ただ
ただ
あなたに会うためだけに
生きてきた
いつ会えるのか
本当に会えるのか
再会の奇跡など起こるのか
ときに
真実が
いったいどこにあるのか
わからない夜も
運命を誰が握っているのか
みえない朝も
泣くだけ 泣いたら
また 会いたいが
叫びだす
・・・・・・・
会えることを夢みてしか
生きられない日々があったことは確かで
それ以外に望むことも
なかったというのも確かなことで
ただ
ただ
あなたに会うためだけに
生きてきた
それでも
何も起こらず
年月は 容赦なく過ぎ
わたしを置き去りにしていった
ひとりぽっにしていった
不思議なもので
人は
孤独に
慣れる
痛みとともに生きてみたかった
会わずに愛してみたかった
そうして あるとき 手放した
「神様、もう いいです・・・
ありがとうございます
あの人を
神様に そのまま そのまま 永遠にあずけます!」
と
すると
なぜなんだろう
そこからだよ
連絡がきたのは☆
それは 離れてから
3年過ぎて
5年過ぎて
もっと もっと 過ぎて
それがもう 遠い昔の過去の物語のように
まるで前世の記憶であるかのように
すっかり私の中から消えてしまったとき
起こった☆
あなたから こちらに やってきた
わたしを探して やってきた
どこにもいかないよ
私は ずっと ここにいた!
再び つながることを
誰が予想できただろう
運命は 誰にもわからない
そもそも
運命は 決まっていたのではなく
変わっていったのだ
この年月とともに
手放したタイミングとともに
もう いいと
ふっきった 気持ちとともに
ただ
ただ
あなたに会うためだけに
生きてきた
ボロボロになるのではなく
自分らしく精一杯 輝いて
生きてきた
そして
それで
・・・・よかったんだ
ミラクルハッピー
佳川奈未