長く 遠く 首をのばして
「待っていたもの」がやってくるとき
それは どんなにうれしく 感動的だろうと
そんなふうに 思うもの
もしかしたら
うれしすぎて 大泣きするかもしれない
もしかしたら
あまりの感動で 大騒ぎするかもしれない
なんて・・・
しかし
実際に
長く 遠く 待っていたものが
現実的に
目の前にやってきたとき
涙は 出ない
やったー! なんて 叫ばない
有頂天になって舞い上がりもしないし
言葉も出ない
ただ
それを みつめてしまう
しばし しばし みつめてしまう
それしかできないよ
まさか・・・
本当に?
わたしのもとへ?
と その現実が どこか 夢か 幻かのように
見えてしまう
でも それが現実になったのだという
深い想いがそこにあり
次の瞬間
大きく 深く 安堵する
ああ・・・
ようやく やってきたんだね
そこから
何が始まるとか
そこから
それをどうしたいとか
そんなこと
なにも考えていない
ただ
その瞬間を 迎えられた
その現実に
安堵し
感謝するだけだ
ありがとうございます
神様 それを叶えてくださって
と
ミラクルハッピー
佳川奈未